｢先輩…、この子は私の友人の平山 穂花です。｣

｢はっはじめまして！｣

穂花を先輩の前へと移動させると私は先輩から渡された資料を手に後ろへ…、
なるべく距離をとった。

｢初めまして、冬本 連です。千春ちゃんとは図書委員の先輩後輩の仲なんだ。｣

｢そうなんですね！だから最近よく教室に…｣

｢うん、そうだよ！｣

｢あの、もし良かったら連絡先交換しませんか？｣

｢もちろん！｣

目の前で繰り広げられる2人の仲良さそうな会話…、そして何より学年一可愛いって言っても過言ではない穂花と冬本先輩はどこからどう見ても申し分ない美男美女のカップルだった。

そんな2人ならあの先輩女子達も何も言えないだろう。

ここに私なんかいても無駄…。

そう勝手に解釈し自分を納得させると2人には気づかれないように教室内へと私は戻った。