「連絡先、」
「ん?」
「だから、連絡先教えて。」
梅雨特有のジメジメした空気の中、7月を迎えた今日は、駅で見かける千条くんの制服も私の制服も合服から半袖の薄い制服に変わり、千条くんの白くて細い腕を見て、
あの腕からどうやったらあんな強い力が出るのかな〜
などと考えていた私は、いきなりの千条くんからの連絡先の交換の話に動揺を隠せずにいた。
そんな私を見てじれったそうに千条くんの付け足しの言葉にようやく私は理解する。
「この前みたいにはぐれた時とか、なんかあった時に連絡先なかったら色々不便だろ?」
その言葉に促されるまま連絡先を交換した私は、コミュニケーションアプリの方の千条くんの猫のアイコンの横に書いてある名前に一瞬、戸惑ってしまった。
「ゆい…?」
「俺の名前、もう忘れた?」
千条くんに教えてもらいようやく気づいた私は名前を忘れてしまった申し訳なさに謝罪の言葉しか出せなかった。
「ごめんね…」
「ん?」
「だから、連絡先教えて。」
梅雨特有のジメジメした空気の中、7月を迎えた今日は、駅で見かける千条くんの制服も私の制服も合服から半袖の薄い制服に変わり、千条くんの白くて細い腕を見て、
あの腕からどうやったらあんな強い力が出るのかな〜
などと考えていた私は、いきなりの千条くんからの連絡先の交換の話に動揺を隠せずにいた。
そんな私を見てじれったそうに千条くんの付け足しの言葉にようやく私は理解する。
「この前みたいにはぐれた時とか、なんかあった時に連絡先なかったら色々不便だろ?」
その言葉に促されるまま連絡先を交換した私は、コミュニケーションアプリの方の千条くんの猫のアイコンの横に書いてある名前に一瞬、戸惑ってしまった。
「ゆい…?」
「俺の名前、もう忘れた?」
千条くんに教えてもらいようやく気づいた私は名前を忘れてしまった申し訳なさに謝罪の言葉しか出せなかった。
「ごめんね…」