「冬本先輩…、これ集計したアンケートです。」

「仕事早いね、千春ちゃん。」

次の日の放課後に先輩に頼まれたアンケートを先輩女子達の怖い目を我慢しながら届けたあと急ぎ足で学校をでた。

こっ怖すぎる…。

学校を出た頃には心臓が千条くんにあった時とは逆の意味でドキドキしていてまるで遊園地のアトラクションの乗り物にのったあとのような押しつぶされそうな気分だった。

次の日…。

「坂口 千春いるー??」

クラス内へと響き渡った私を呼ぶ女子の声に振り返ればそこには冬本先輩と同じ学年の2年生の先輩女子達数人の姿があった。

そんな先輩たちの姿を見た穂花は

「千春、呼ばれてるけど?知り合い?」

と首を傾げる。

ちょうど昼休みの今、穂花と楽しくお喋りしていた私は穂花のそんな問いかけにブンブンと首を横に振った。

あんないかにも派手そうな人達知らないし第一関わりすら持ったことがない。

ーけど。

「ねぇ、あの子じゃない?」

「いんじゃん、坂口 千春。」

その女子達と私は目が合った瞬間、その女子達は私の席までくると席に座っていた私の腕を引っ張り

「ちょっと来てよ。」

そう言って私のことを連れ出した。