「で、どこ行くの?」

「あっ、えっとそこの大きいお店…」

駅前についた私たちは駅前の大きな店に入った。

そこは、春休みの間穂花と一緒に訪れた場所で中には服屋、雑貨屋、カフェ店などたくさんのお店が入っている。

「わぁ!この猫のマステ可愛い!」

「そうか?」

最初に千条くんと雑貨屋に入った私は、彼と一緒にいるのを忘れるぐらい1人で可愛い雑貨を見て、はしゃいでいた。

「これも可愛い!猫のお茶わんだ!」

「女子っぽいな。」

「こっちは、猫の模様のシャーペンだぁ!」

「フッ…、」

ついつい、1人ではしゃいでいた私は千条くんに笑われてようやくハッとする。

やばい、はしゃいでばっかりで呆れられたかな!?

でも、隣で笑っている千条くんは私を見つめると

「猫、好きなんだな。」

そう優しく言うと楽しそうに微笑んだ。

ドキッ…。

「ちっ千条くん、次、どこ行きたいですか?」

千条くんって、本当に優しい人なんだな…。

それは初めて会った時から分かってたことだけど…、何度も何度もそう思った。