ジャー。

「気持ち悪い」

吐いてしまった。
あまりにショックで桃のにおいに
気持ち悪くなり吐いてしまった。

「別れたくない」

言葉は一言だけしか吐き出せなかった
けど
体の中にあるものを全て吐いてしまった。

ふらふらだ。

「メイ、どうしたの。気分悪いの」

あまりにトイレにいたので
心配そうにママが話しかけてきた。

「だ、大丈夫。ちょっとお腹
壊しちゃったみたい」

ドアを開けると熱いお茶と薬を用意
してくれていた。

「メイ、あたたかくして今日は寝なさい」

「そうだね。そうする。へへへ。
ドジなんだよ。あたし。
欲張って休憩時間に
アイス2個食べちゃった。」

「やだ、なんだ心配させないでしよ」

「だから、大丈夫って言ったじゃん」

二階の自分の部屋に行くと
ベッドに飛び込んだ。

ふとんにくるまって、真っ暗な中
目を閉じた。