十人十色恋模様

「そろそろ何があったか話してよ」


「そうだよ。私も明里もずっと心配してるんだよ?」



ある日の放課後、私の態度に心配をして瑛里と明里が帰る私を引き止めた。


外では蝉が鳴き始めている。


もう季節は夏になっていた。


海斗くんとは1ヶ月は話をしていない。


それもそう。


だってずっと私が避けているんだもん。