「峻くん、もう自由時間なの?」
「あぁ、ひかるは?」

「私はもう少しかかるのかな…」

周りの様子を伺ってそう答える。
だけど近くにいた子が気を使ってくれた。

「ひかるちゃん、早めに時間とっていいよ?」

「え、あ、ありがとう!」

やったー、
峻くんと早めに2人で回れる!!


「はぁー、一年の時からひかると付き合ってればな〜」

ふと峻くんがそんなことを言い出した。

「1年生の時は名前も知らなかったもんね。」

二年生の時にクラスが一緒になったけど、
最後の方まではなんも接点なく。

私が好きだなぁ…って思い始めた頃に峻くんに告白された。

「あいつらのお陰で仲良くなれたしな。」

遊園地誘ってくれなかったらきっと今も…

「ほんと、良かったー!」

ルンルン気分で峻くんの手をぎゅっと握った。


「峻くん、大好きっ」
「ひかる、ここ学校だぞ」


あ、恥ずかしい。