夕食はラウンジで直樹と2人で食べた。沙夜香は申し訳ない気持ちになって、直樹に相談した。
誉が冗談を言ったこと。それに対して酷いことを言ってしまったこと。
そして、謝りたいこと。
直樹は静かに話を聞いて、そして笑った。
「沙夜香様が気にするような事ではございません。私から沙夜香様のそのお気持ちをお伝えしておきます。」
それはまるで、その話題から離れたいような言い方で、沙夜香は少し不思議に思った。
しかし、直樹が解決してくれると聞き安心していたが、次は昨日のことが気にかかった。
直樹には婚約者がいる。
それを聞いて泣き崩れた自分を思い出す。
自分の気持ちに嘘はつけなかった。
(やっぱり直樹さんが好き…)
「直樹さんが、あのお兄ちゃんだったらいいのに…」
小さく呟いた言葉はしっかりと直樹の耳に届いたが、直樹は敢えて反応しなかった。
いや、違う。
驚きのあまりに、沙夜香を見ることが出来なかったのだ。
沙夜香は聞こえていないと思っているのか、冷静を装って食べ続ける。
直樹はただ、その姿を黙ってみることしか出来なかった。
誉が冗談を言ったこと。それに対して酷いことを言ってしまったこと。
そして、謝りたいこと。
直樹は静かに話を聞いて、そして笑った。
「沙夜香様が気にするような事ではございません。私から沙夜香様のそのお気持ちをお伝えしておきます。」
それはまるで、その話題から離れたいような言い方で、沙夜香は少し不思議に思った。
しかし、直樹が解決してくれると聞き安心していたが、次は昨日のことが気にかかった。
直樹には婚約者がいる。
それを聞いて泣き崩れた自分を思い出す。
自分の気持ちに嘘はつけなかった。
(やっぱり直樹さんが好き…)
「直樹さんが、あのお兄ちゃんだったらいいのに…」
小さく呟いた言葉はしっかりと直樹の耳に届いたが、直樹は敢えて反応しなかった。
いや、違う。
驚きのあまりに、沙夜香を見ることが出来なかったのだ。
沙夜香は聞こえていないと思っているのか、冷静を装って食べ続ける。
直樹はただ、その姿を黙ってみることしか出来なかった。