皇太子様の婚約者は、急遽「私」になりました

恋愛(ピュア)

高宮かづき/著
皇太子様の婚約者は、急遽「私」になりました
作品番号
1575777
最終更新
2019/12/30
総文字数
1,523
ページ数
6ページ
ステータス
未完結
PV数
315
いいね数
0
私には幼いころからずっと見る夢がある。


私はどこかの国の有力貴族の一人娘で、この国の皇太子の婚約者。


私は確かにその世界にいて、確かに彼女の立場から皇太子に接しているのに、私にはまるで何も感じない。


周りの話す言葉も、私に吹き付ける風も、外から与えられる感覚ーーー匂いや触感や味覚、さらには寒暖も。私には全くといっていいほど何もわからない。


それはまるで、彼女という名の入れ物に、私の魂だけが入ってしまったような。そんな気分だった。


そして、ある日その夢が一変する。


「おい、お前は誰だ?」


「俺はお前を絶対に認めない。はやく出ていけ。」


一体、私はどうなるの!?

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