何とかして両親を説得して、周りの会社には秘密で執事養成学校へ編入した。
幼い頃からしつけられただけあって、成績はいつもトップクラス。
青クラスで卒業することが出来た。


彼女の父親の計らいで、専属候補として彼女に会えたのは、最後に会った日から10年の月日が経っていた。

「お誕生日おめでとうございます、沙夜香様。」

10年前言えなかった言葉と一緒に、俺は彼女に頭を下げた。

そして俺達の物語はまたはじまった。

お嬢様と執事として……