夕方、ドアをノックする音が聞こえて目を覚ました。

「お邪魔しまーす。」

「瑠璃子！どうしたの？」

入ってきたのは瑠璃子だった。

「どうしたじゃないわよ。いきなり学園休むから何かあったんじゃないかって思ってお見舞いに来たのよ。」

「私、学園休んだんだ…」

自分に何があったか分からないまま、瑠璃子の話を聞く。

「でも元気そうでよかった。明日は来れそうなの？」

「多分行けると思う。」

そっか！と瑠璃子は笑って手を握った。

「じゃあ楽しみにしてるわ。」

瑠璃子が鞄を持って部屋を出ようとすると、ノックがして扉が開いた。

「あれ？もう帰るのか？紅茶入ったけど。」

誉が紅茶を持って部屋に入ってきた。

「じゃあ、頂いて帰ります。」

瑠璃子が言うと、誉はテーブルの上に紅茶を2つ置いて部屋を出ていった。

「沙夜香！今の誰よ！？」