「んじゃ、行こっか。ほら、ケーキ持つよ。」

「だ、大丈夫だって。そんなに重くないし。」

「そーじゃなくて。そっちにケーキ持ってたら手ぇ繋げないでしょ。」


芳樹くんは私の手から簡単にケーキを奪い取って

きゅっと手を握った。