あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「はぁー、楽しかった!もうすっかり暗くなっちゃったね笑」

「イルミネーションみるなら丁度いい時間じゃない?」

「だね。先にケーキ買ってから行こっか。」


私が言うと、そうだね、と芳樹くんは頷いた。


「よかった。」

「えっ…?」

「最近芽依ちゃん、なんかちょっと元気ないような気がしてたから。」