あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「もー…、南美ちゃん待ってるよ?」

「もうちょっとだけ。」


芳樹はそう言って

私の唇にちゅ、とキスをした。


「ちょ、リップとれちゃうってば…。」

「嫌?」

「い、嫌なわけじゃないけど…///」


知ってる、と芳樹はいたずらっぽく笑って

じゃあ行こっか、と私の手を引いた。