あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

芳樹のほうがいい匂いだもん、と俺の首元に顔を埋めてもう1度芽依は言った。


「んーぅ、なんか、お腹すいたかも…。」

「んじゃあ、夜ごはん食べよっか。」

「あ、でも、なに食べるか全然決めてないのにシャワー浴びちゃったね…。」


忘れてた、と芽依が笑うから

俺はぽんぽん、とその頭を撫でてそのまま芽依を抱き上げた。