あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

[芳樹side]


「あー、やばい、可愛すぎでしょあんなの…。」


ふわふわしていて、小さくて、少しいい匂いがして

ぎゅーって抱きしめたいのを我慢して

俺はシャワールームのドアを閉じた。


「……どーゆーつもりなんだろーなー…。」


芽依と付き合い始めて数ヶ月が過ぎたけど

キス以上その先に進んだことは、まだない。