あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

後ろからあったかいドライヤーの風と

芳樹のおっきい手の感触が気持ちよくて

思わず眠ってしまいそうになった。


「ふわぁ…。」

「芽依、眠いの?」

「ん、気持ちよくて…。」

「そう?…芽依の髪、さらさらだね。」


誰かに髪を乾かしてもらったのなんていつぶりだろう。