あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「つめてっ…。」

「これでちょっとは楽になると思うから。」

「でこだせっていうから、熱でも測ってくれんのかと思ったのに。」

「はいはい、いいから寝てて。」


おかゆ作ってくる、と私がその場を離れようとすると

怜が私の腕をぎゅっと掴んだ。