あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「待って、待って待って無理、きゃああああああ!!」


目をぎゅっとつぶって

芽依は俺の腕にしがみついていて

いつもはなかなか見られない新鮮な姿に、来てよかったな、と思ったのは秘密だ。


「あー…怖かった…。」

「大丈夫?歩ける?」

「ん…、大丈夫…。」


ふらふらしている芽依を支えながら

俺はとりあえず近くにあったベンチに腰をかけた。