あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「……朝、連れ出してくれて助かった。いつ渡していいか、正直わかんなかったから。」

「芽衣渡したことないって言ってたから、そーじゃないかなーって思ってた笑」

「……全部お見通しじゃん、もう。」

「芽衣のことだから。……あ、ホワイトデー楽しみにしといて?3月14日だからー、もう春休みだっけ?」

「うん、10日から。」

「おっけ。ちゃんと空けといてよー?」


わかった、と私が頷くと

ん、と芳樹は私の頭を撫でた。