あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「よしおっけー、そしたら1時間くらい冷やして、その間にコーティング用のチョコレート溶かすっと…。」

「1時間もかかんないから、30分前くらいになったらチョコ溶かし始めよっか。」

「そだね。」


一旦休憩ー、とリビングに戻ると

もうできたの?と南美ちゃんが声を上げた。


「まだまだ。今チョコレート冷やしてるの。」

「溶かしたり冷やしたり大変だねぇ。」

「そう?」


思ったより簡単だよ、と私が言うと

えー、と南美ちゃんは不服そうな顔で言った。