あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

私が言うと、わかった、と芳樹は頷いた。


「あ、それでね?」

「うん。」

「………やっぱ、この話は私の部屋でしよ。」


リビングで堂々とバレンタインチョコの話をするのは気が引けて

私は芳樹の腕を引いて自分の部屋に戻った。


「どしたの急に。」

「………今週末の一大イベント、なにかわかる?」