あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

驚いて声も出ないお兄ちゃんとは対照的に

ひなさんは自分のことのように嬉しそうな顔をして私に駆け寄ってきてくれた。


「おめでとーっ、ぜんっぜん気づかなかったっ…!」

「ご、ごめんなさい。隠すつもりはなかったんですけど…。」


タイミング見つからなくて、と私が言うと

そーゆーことは早く言えよ、とお兄ちゃんは私に言った。