あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「私ね、友達とバレンタインのチョコ作るの、実はちょっと憧れだったんだ。」

「そうだったの?」

「うん。…でも、芽依が怜のこと好きなの知ってたから、なんか誘いづらくて。」


恋愛系の話とかもできるだけしないようにしてたつもりなんだけど、と

千夏ちゃんは苦笑いした。


「…絶対美味しいの作ろーね。」

「うん、絶対ね。」