あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「なんかまた派手な服きてるし。」

「えー?そう?可愛くない?」

「いや、似合ってるけど。」


当然のように俺と百合は似てない。

蓮の家に住み始める前、俺はひとり暮らししていて

百合は母さんと2人暮らし。


「母さん元気にしてるか?」

「してるしてる。気にしてるなら会いに帰ってくればいいのにー。」