あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「っと…、もしもし、百合?」

「よしくんー?今どこー?」

「今どこー?じゃないよ。お前こそどこにいるんだ?」

「百合は駅にいるけどー。寒くて死にそう。」


彼女の言葉に苦笑しながら

はいはい、と俺は返事をした。