あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「確かに顔は可愛いし妹的にもよく出来るけどさー。あいつ変なところ繊細だろ?」


小さい頃にいろいろあって苦労させたせいかもしんねーけどさ、と蓮は苦笑いして言った。


「…蓮はよくやってるでしょ。芽依ちゃんもちゃんとわかってるだろうし。」

「まあなー…。」

「俺が初めてここの家来た時より、芽依ちゃんだいぶ雰囲気柔らかくなったと思うけど、俺は。」