あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

-次の日-


「芽依ー、準備できたー?」

「あ、うんっ。もーそんな時間?」


少しだけ慌ただしく準備をして

私は自分の部屋を出た。


「あっ、芳樹くん。ごめんバタバタしてたから起しちゃった?」

「いや、大丈夫。」

「ならよかった。……?芳樹くん?」