あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

私と芽依はいつも一緒にいるけどさ、と南美ちゃんは笑った。


「……確かに、言われてみたらそーかもね。」


まだ高校に入ってすぐの頃は

2週間に1回くらい4人で集まって遊んでたっけ。


「あ、帰ったらお兄ちゃんたちに言っとかないとね。」

「そだね。珍しいって言われるんじゃない?」

「そーかも。」