「恋人として、ねぇ。」

「だ、だって、友達として好きなのと付き合うのはまた違うでしょ?」

「そりゃあ確かにね。」


芳樹くんは優しいし

見た目だってかっこいいし、頭もいい。

私のこと好きだって言ってくれるし

きっと私が返事をしたら、すぐにだって恋人同士になれる。

でも、そんないい加減に応えることなんて私にはできなかった。