あの日から芳樹くんは

今まで以上に私に優しくなった。

目に見える女の子扱いには慣れるはずもなく

毎日気恥しい日々だ。


「あー、私が言ったときはやってくれなかったのにー。」

「わかったわかった、はい、お雑煮。」


南美ちゃんの追求をうまいことかわして

芳樹くんはそう言った。