あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「で、でも…。」

「いーから。両方プレゼント用にします?それともどっちか履いていきますか?」


俺が言うと、じゃあこっち履いていく、と先輩は小さい声で呟いた。


「すみません、こっちプレゼントでこっちは今履かせてください。」

『かしこまりました。では、今履いているものお預かりしますねー。』


先輩は俺から靴をうけとって、自分の足元を見て嬉しそうにしていた。