あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「もう30分も迷ってるんですから、両方買ったらいーじゃないですか笑」

「そんな贅沢できないわよー。」

「……それくらい、俺か出しますって。」


俺は、先輩の手から2足のヒールをとって

そのままレジに進んだ。


「え、ちょっと、ほんとに悪いって…!」

「クリスマスなんですから、これくらいさせてください。」