あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

《蓮side》


「…もしもし先輩?家の下着きましたよ。」

「今降りてるー。」


電話越しにいつも通りの声がして

少ししてから先輩の姿がみえた。


「はー寒いっ。」

「だから先輩の家でゆっくりしようかって言ったんですよ、俺。」

「またそんなこと言ってー。クリスマスくらい外にデート連れてってよ。」