あっちじゃなくて、俺のほう向いて。

「はやく寝ないとまたクマできますよ。」

「またそーゆーこと言うー。蓮の意地悪。」

「はいはい。…んじゃあ、おやすみなさい。」


ぴ、と電話をきってベッドに仰向けに倒れこむ。

ぼーっと天井を見つめていたら

俺はいつしか眠ってしまっていた。


《蓮side end》