「…っと、電話…。」


ベッドの上に放置していたスマホがなって

俺は何も考えずに通話ボタンを押した。


「もしもし、蓮…?」

「…どーしたんすか、こんな夜に。」

「ひとりでのんでたらなんか寂しくなっちゃって。…もう寝てた…?」

「いや…、起きてましたよ。…明日、朝迎えに行きますから。」


俺が言うと、ありがとう、と電話越しに彼女は言った。