ニヤリと笑って私に近づく。 一瞬、何が起きているのか分からなかった。 ただ感じたのは、唇の感触。 短く、触れるだけのキス。 さっと離れて周りに誰もいない事を確認する。 「ちょ、結城さん!」 「ゴチソウサマ」 ちょうど扉が開いて結城さんがエレベーターの中に入った。 キス、なんて!一体どういうつもり!! 「仕事頑張れよ」 扉を閉めようとした所で咄嗟に結城さんを呼び止めた。 どうしてこんなことをしたの? 「結城さん 、奥さんとお子さんはお元気ですか?」