桜井さんどうするってもう完全に1対2だし私が諦めることは了解の流れだし、さすがに委員会決めくらいでクラスに敵を作ろうと思うほど私も馬鹿じゃない。


けれどいつも「ひとり」の意見は通らない


「やっぱり、私別の委員会にします。どこか空いているところありますか?」


「ありがとぉーう!桜井さんやさしーい!助かったぁ」
「余り物でごめんね。ちょうど保健委員の枠がひとつ余ってるの、そこでいいかな...?本当に大丈夫?」


「大丈夫です」


いつもの流れ。図書委員のあの子達もきっと私が譲ったことなんてすぐに忘れるんだろう。友達同士いつも一緒。それが前提だもんね。


と思っていたその時だった。