「美月」 声のおかげで我に帰る。 ボーと考えているうちに時間はもう、放課後。 降ってきた声は、まさに私を悩ませている本人、朝日陽。 動揺か、焦りか、動悸が激しくなる。 (…なぜ呼び捨て、まぁ、いいか) 「選挙、もう明日だけどどうする?」 勝ちを確信した様な笑顔が私をスッと冷静にした。 うつむきながら聞く。 窓の外は、少し曇っている。 雨が降るのは時間の問題かも知れない。