真昼のブルームーン

気づいてしまえば簡単で、心がスッと軽くなる。

「そういうのは焦って見つけるもんじゃない。とりあえず今やれる事をやればいいんだよ」

そう言われて、素直に言葉が入ってくる。
やっぱり少し、悔しいけれど。
スッキリした心に、彼は1つの光を置いて行く。
受け入れてしまえば簡単で、彼とのこれからも明るく思えてくる。

「今出来ることは、俺と生徒会をする事。美月はそういう奴だから、一緒にやりたいんだ」

撫でていた手が頭をぽんぽんする。

「無理強いはしないから、考えて見てよ」

そう言って教室を出て行く。
勝ちを確信したあの笑顔で。
本当に悔しいけど、今の彼は最高にかっこよかった。

「ありがとう、陽!」

自分の精一杯は、思ったよりも小さくて。
聞こえたか分からない感謝の気持ちは、私の中でしっかりと形を作った。

(これから彼に感謝を伝えていこう)