【翌日】



修「おーす」



美「おはよう」



教室に修也がやってきて、私が挨拶すると修也の少し頬が引きつったのがわかった。



美「今日は勝と一緒じゃないんだね」



でも私は何も言わなかった。

わかっていたからだ。…帝王の存在を月龍が知ったこと。いや、月龍だけじゃない。トップファイブ全てが知っているだろう。

きっとそのせいだ。少し、学校が殺気立っているのは。…月龍のみんながざわついているから。



修「ああ。…いつも合わせてきてるわけじゃないからなっ。…っていうかそれなら、美月だって香月と一緒じゃねーじゃん!」



それでも修也は私の前では笑うんだ。…何も無いように、私を心配させないように。

それがわかってるから何も言えないし、言わない。


美「私も別に約束してるわけじゃないもんな~」



その代わり、修也に合わせるよ。修也が…月龍が私を巻き込まないようにするなら、それが月龍の意志なら、私は君達の前では……笑っているよ。