moon~満ちる日舞う少女~【下】







奈「助かるよ。ありがとう」


千「いえっ」


愛「じゃあまず、赤羽時見財閥当主に会えないと話は進まない。が、もし会えなかったとしてもその時のためにもしものことが必要だ。だから、今日はまず時見に任せてもいいか?」


千「はい!」


美「ありがとう。…じゃぁ、今日は解散しようか。千代ちゃん、なにか分かったら連絡お願い」


千「わかりました!」


そして、私たちはその場で解散した。

…けど、それら千代ちゃんだけで、私と奈津は理事長室に残った。




美「で、奈津はどうやってきたの?!」


奈「え、途中までバイクで」


美「誰にもみられてない?」


奈「もちろんだ」


奈津は、見られた気配はない、と付け足した。そりゃあ全国1位の夜舞は喧嘩は当然だけど、特に他より凄いのは気配。…オーラと言ってもいいかもしれない。

前、香月にも言われた。『夜舞の人って、onとoffの切り替えがうまいな』って。

自分の気配を極限まで薄めたり、オーラを消して一般人に紛れたり。



美「奈津がそういうなら、大丈夫かもね」