moon~満ちる日舞う少女~【下】







そして、月龍について。

私は舞月でみんなは月龍。…敵、とまではいかないが決して馴れ合う関係ではない。

南と学校で初めてしゃべったときに言った記憶が蘇る。


『私は情がわいたりしない』


修也たちに情がわいてるかと聞かれればわいてないと思う。…だけど本当は勝や順太郎に、私と居た時は楽しかったと言ってもらえて嬉しかった。



美「仲間…か…」



だから、修也が私を仲間と言った時…心が傷んだ。私と過ごした時間を大切にしてくれて、私を仲間と言ってくれて…私はそんな人間じゃないのに…っ。



ーピロンー



美「…メール…?香月から…」



考え込んでいた私の元に弟から1通のメールが届いた。それを読み私は思わず吹き出した。


香《姉ちゃん、あんま深くかんがえすぎるなよ?姉ちゃんは頭良すぎてかんがえすぎて遠回りしすぎだから》


双子だからかな?…私のことが遠くにいてもわかるのかな。

私はそのメールを保護して、ケータイを閉じると同時に瞼も閉じた。