moon~満ちる日舞う少女~【下】












私の家に着いて、ヘルメットをはずし…バイクを降りる。



美「ありがとね」



仕「かまわない。………」



美「…?…なに?」



仕草が私の顔をじっと見るので私は不審に思った。



仕「いや…なにかスッキリした顔になってる」



美「…はは。……まあね」



自分でも気づかなかったんだろう。…修也たちを避け続けるのも、気を張っておくのも…すごく疲れていたのかもしれない。



美「仕草、今までありがとう。…もう迎えは大丈夫」



仕「そうか。……こちらこそ、馬村のことサンキューな」



美「私の方が世話になったよ。これで貸し借りなしな」



仕「ああ。…じゃ、またな」



美「おう。また」



仕草のバイクの音が聞こえなくなるまで私はそこに立っていた。