ーファンファンファンー



俺はパトカーの音を聞いてその場を離れた、けど路地のところにうずくまっている奴を見つけて話しかけた。



修「おい」



勝「ひっ…」



そいつは、あとから仲間になるとは今じゃ思っていなかった。



修「なにして…」



こいつ…確か…黒炎にいた…下っ端の…。



修「ーっ!…とにかく逃げるぞ!!」



勝「逃げる…?」



修「あぁ。警察がくる」



勝「じゃあ、警察につかまる…」



修「何言ってんだよ!」



勝「…だって…もう……嫌だ…」



ああ。…こいつも思っていんだ。…黒炎に、自分の居場所がないと。

俺はそいつの側に座った。



修「…黒炎はもうない。…そして、俺とお前はもう黒炎の人間じゃない。」



勝「修也さんは……黒炎の…」



そうだ。下っ端だったなら、子供を蹴った話や…いろいろ知ってるんだよな。



修「…」



どうしたらいいんだよ。



勝「俺には…もう何も無いのに…。…優しくしてくれた沙耶さんももういない…っ。」



修「沙耶さんに?」



勝「…助けようとしなかった癖に…」



とつぶやいたあと、「俺もだけど」と泣きそうにいった。