ーガチャー



かばんをおき、制服を着替える。



美「夜ご飯…めんどくさいな…」



きついから作るのも無理だし、買いに行くのなんてもっときつい。こういう時、家だったら…



ってだめだめ!熱でネガティブ思考になっちゃう!!…えーっと、もう食べなくてもいいか…



ーピーンポーンー



…誰?!この家にチャイム鳴らす人なんているの?!南…な、わけないか。だったら奈津たちも違うだろうし…



ーガチャー



そっとドアを開けた。そこに居たのは…




馬「よっ!」




馬村だった。




美「え、と…何か用?」


馬「ひでぇ対応だな…。ゴホンッ、お見舞いに来てやった」


馬村って意外と俺様キャラだよな…。



美「なんで知ってるの?風邪のこと」



馬「…テレパシーで」



美「は?」



馬「お、お前からのヘルプ信号を察知したんだ」



美「…」



馬「…」



どのくらい無言が続いたか、私には分からなかった。熱のせいで遅い頭をフル回転させて考えた。