その夜、

麟華はまた暴力を受けた。

新しい服は汚さないよう着替えていたため無事だった。

麟華は、10時半頃公園に向かった。

前と同じベンチに同じように座る。

暗くなった空を見上げる。

(中学校にいけば友達ができる。

制服だから服にも困ることはない。)

「大丈夫。やり直せる。」

そう呟いて勢いよう立ち上がった。