「新居は多分マンションだな。今何件かピックアップしてるから、後で一緒に見よう」

「うん」

さすが、仕事の出来る男は段取りが早い。

「それと子どもの件は俺が頑張るから心配無用だ」

「な、なに言っちゃってるの!?」

バシッと腕を叩いて、顔を両手で隠した。

「それは今から存分にわからせてやる。浅沼がどれだけ可愛いかってこともな」

「はい!?」

驚いた瞬間、私は仙道くんにいわゆるお姫様抱っこされていた。

「ちょっと怖いよ!降ろして!」

「大丈夫だ。しっかり掴まっとけ」

そうして連れてこられたのは寝室。

ゆっくりベッドに降ろされて組み敷かれた。