「佐堂ぉー、佐堂緋依ー」 「はい」 私は目立たない。 誰かの目に付くような、魅力もオーラもない。 地毛なのに茶色の髪のせいで、なんとなく距離を置かれている気がする。 それは高校が進学校だからなのか、 もしくは、 だだ純粋に私に近づきたくない。 ほとんどが後者だと思う。 地毛が茶色であるから近づき難い、 そう思いたい。