穏やかに過ごしてきた私の日々を、そっくりひっくり返す再会の時が迫ってきていた。


「ねぇ、私は頑張れてる? あなたが誇らしく思える、ママになれてるかしら?」


今日もまた綺麗に光る夜空の星に、そっと問いかける。


答えなんて帰ってこないけれど……。


もう結婚しないと言ってる私には、お空に帰ってしまった我が子しかいない。


父と母なら、きっとしっかりしなさい! って言うだろうな……。


そう思えば自然と頬が緩み、顔には微かに笑みが浮かぶ。


「さ、明日もまた仕事だ。そろそろ寝なくちゃね」


そう呟くと、縁側を離れて窓を閉めた。


私が語りかけた星が、背中の向こうでチカチカと光っていた……。

この環境が、私をゆっくりと癒してくれているのだった。